ロシアSu35戦闘機
Su35戦闘機の概要
旧ソビエトが開発した大型制空戦闘機。米国が開発した優秀な制空戦闘機である F-15イーグルと同様の双尾翼、双発大推力エンジンといったスタイルを取っているが、機体のシルエットは MiG-29に似た物となっている。これは両機とも旧ソビエトのTsAGI(中央流体力学研究所)の研究成果である次世代戦闘機の設計を基礎としているためである。 長距離制空戦闘機としてF-15をしのぐ強力な戦闘機とするため機体は大型化しているが、操縦システムに旧ソビエト機としては初のフライ・バイ・ワイヤを導入しているため運動性能はかなりの物である。また大推力エンジンとの組み合わせから余裕のある機動も可能となっており、迎え角(進行方向と翼弦の仰角)120度もの『プガチョフ・コブラ』と名付けられた機動は当機でしか行えない。
さらに、当機を改造した記録用研究機P-42は1986~87年にF-15改造機ストライクイーグルが保有していた数々の速度記録をうち破っており、このことからも当機の優秀性がうかがえる。
現在、スホーイでは複座型で対地攻撃能力を付与したSu-30や艦上戦闘機型Su-33、能力向上型Su-35/37、戦闘爆撃機型Su-34などの派生型も開発しており、インドをはじめとした海外顧客への売り込みにも力を入れている。
機体詳細データ(Su-27”フランカーB”)
・寸法(L×W×H/翼面積) 21.94×14.70×5.93m / 62.0平方メートル・機体重量(自重/全備)
16,300kg / 30,000kg
・飛行速度(最大)
M2.35(高空)、M1.1(海面高度)
・上昇率(海面上)
不明
・上昇限度(実用)
18,000m
・離着陸距離(離陸/着陸)
500m / 600m
・航続距離
4,000km(空輸時)、戦闘行動半径1,500km(制空任務)
・エンジン
リュルカ(サチュルン)設計局製 AL-31Fターボファン×2基
・推力
12,500kg×2(A/B)
・機体内燃料搭載量
9,400kg
・武装
30mm機関砲×1(弾数150)、AA-10対空ミサイル×6~8、AA-11対空ミサイル×2
・乗員数/機体初飛行
1名(単座)、2名(複座) / 1977年5月20日(原型機T-10)
・備考(各タイプ詳細)
T10:原型機の設計局内名称。現在モニノ博物館に展示(1機)
Su-27 "FLANKER A":原型機を含む初期生産型のNATO名称
Su-27 "FLANKER B":空力的欠陥を改修した生産型制空戦闘機
Su-27UB "FLANKER C":縦列複座操縦席配置とした練習機型
Su-27SMK:フランカーBに空中受油装置を搭載した改良型
Su-27PU:フランカーCに空中受油装置、対地攻撃能力を付加した機体
Su-30:Su-27PUの現在の呼称
Su-30K:電子機器を強化した複座対地攻撃機。インドへ輸出
Su-30MK:カナード翼と推力変向装置を付けた30K改良型
Su-32FN:横列複座配置操縦席を持つ海軍向け沿岸防衛用攻撃機
Su-33 "FLANKER D":旧呼称Su-27K。艦上戦闘機型
Su-34:旧呼称Su-27IB。横列複座操縦席の戦闘爆撃機型
Su-35:旧呼称Su-27M。出力強化とカナード翼搭載の改良型
Su-37:Su-35に推力変向装置を付けた機動強化型
P-42:フランカーB改造の記録用研究機。各種速度記録を樹立
(注)この諸元表はSu27ですが、備考欄にあるように、Su35は出力強化などを備えた改良型のようです。